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緑の葉

目の病気Q&A

緑内障とは

緑内障とは

緑内障とはどんな病気?

視神経がおかされ視野が欠けてしまう病気。白内障と並び中高年の代表的な眼の病気です。自覚症状が少ないため、多くの人が緑内障と気づかないことが多い病気です。40歳を過ぎたら一度眼科へ受診されることをおすすめします。

緑内障はどうするとなる?

目の中の房水(目に栄養を運ぶ液体)が排水されにくい、もしくは排水されない状態となると、眼球中の圧力(眼圧)が高くなります。その圧力により視神経が障害を受け発症に至ります。また、眼圧が正常であっても緑内障がおこる場合もあります。

診察を受けるべき症状は?

初期の緑内障では自覚症状は全くありません。ですので、目の疲れや痛み、視野狭窄、頭痛、眼球を重く感じたり、電灯の周りに虹のような輪がみえる(虹視症)といった場合は、すぐに受診されることをおすすめします。

どのような検査をするの?

視力、眼圧の測定、眼底の視神経の観察を行います。また、最も重要な検査である視野検査は緑内障の進行具合を判断します。さらに隅角という房水の流出路を観察し、視神経への影響を調べます。

どのような治療をするの?

基本は点眼薬を用いて眼圧を低くコントロールします。また、内服薬を併用することもあります。それでも思わしい効果が得られない場合に手術治療をおこないます。

経過観察とは?

診察のたびに眼圧を測定します。3ヶ月に1度程度の視野検査と、随時、視神経の観察もおこないます。緑内障が進行しているかどうか視野検査で判断します。慢性の開放隅角緑内障では点眼薬で治療し、眼圧を下げます。点眼薬の使用でも眼圧が充分に下がらない場合、手術を考慮することになります。急性にくる閉塞隅角緑内障では、点滴、内服、点眼薬で速やかに眼圧を下げ、レーザー照射を行い眼内の水の流れをスムーズにします。それでも眼圧が下らない場合、手術が必要となります。

白内障とは

白内障とは

白内障とはどんな病気?

ピントを合わせるための役割を持つ水晶体が濁り、視力の低下や、視界のかすみ、光のまぶしさが増すといった症状が出る病気です。加齢が最も多い原因であり、早い人では40歳頃から発症することもあります。

診察を受けるべき症状は?

視界のかすみや光のまぶしさがいつも以上に感じたら、すぐに受診しましょう。また、そのような症状がない場合であっても、40歳を超えたら診察を受けることをおすすめします。早めの診察で合併症など多くのリスクを回避することができます。

どのような治療をするの?

視力の低下が著しい白内障の場合、視力を回復する有効な治療法は手術のみです。濁った水晶体を吸い出し、代わりとなる人工のレンズを挿入します。手術に要する時間は15~30分程度です。(症状による)

眼内レンズとは?

直径約6ミリの小さなプラスチックレンズで、両端にある3ミリ程の固定具で支えます。レンズが入っていることは外からは全く分かりませんし、異物感を感じることもありません。また、古くなったから交換するということもめったにありません。

術後は?

良く見えるようになっても、しばらくするとまたかすんでくることがあります。原因のひとつは、眼内レンズが埋め込んである袋が時間経過によって濁ってしまう、後発白内障です。発症時期はまちまちで、早い人は術後半年程、遅い人は5年過ぎても発症しません。

飛蚊症とは

飛蚊症とは

飛蚊症とは?

目の前に雲のようなものが浮いて見えたり、墨を流したように見えたり、蚊や糸くずのような物が飛んで見えたりする病気です。まばたきをしても消えず、目を動かすと一緒に移動しているように感じられます。あらゆる年齢層に起こりますが、ご高齢の方、特に近視の人ほど多く見られます。突然このような症状がでたり、急に多く見えるようになりましたら、できるだけ早く眼科専門医の検査をお受けください。

どのような検査をするの?

眼底検査にて、網膜や硝子体の状態を観察します。瞳孔を開く目薬(散瞳剤)を用いて、すみずみまで観察します。検査後しばらくの間は、ものが見えづらくなりますので、車や自転車での来院は控えてください。

糖尿病網膜症とは

糖尿病網膜症とは

糖尿病網膜症とはどのような病気?

糖尿病の三大合併症のひとつで、成人の失明原因の第一位でもあります。網膜症は、網膜の血管の異常から起こる病気です。初期の段階では自覚症状が乏しく、気づかぬうちに病気が進行してしまい、突然、眼底に大出血や網膜はく離を起こし、失明の危機にさらされることがあります。

なぜ糖尿病網膜症になるの?

糖尿病になると、血液中の糖分(血糖)が多くなり血糖値が高くなります。そのような状態が続くと血管に多くの負担がかかり、血管に瘤ができたり、詰まったりと血流が悪くなります。そうなると、網膜が酸素欠乏状態となり、血管がもろくなり、血管壁から血液中の成分が漏れ出したり、血管が破れやすくなったりします。さらに進行すると、広い範囲で血管の詰まりや、異常な血管が発生するなどの変化も起こります。このような血管の異常により、網膜にさまざまな障害が起こります。

どのような治療をするの?その1

軽い段階であれば、血糖コントロール、光凝固(レーザー治療)で進行を抑えることができます。単純網膜症で、視力が良好な段階であれば、食事療法、運動療法、薬物療法などにより、病変の悪化を防ぐことができます。血糖値を安定した状態に保つことができれば、小さな出血などは自然に消えることもあります。レーザーで網膜を焼く光凝固治療は、単純網膜症でも視力の低下がみられる場合、あるいは前増殖網膜症の段階で外来でおこないます。点眼麻酔をおこなうので痛みはありませんが、片方の目で約1000~1200か所を凝固させるので、数回の通院が必要です。

眼内レンズとは?

症状が進行してしまった場合は、「硝子体手術」が必要になります。この治療法のおかげで、最近では高い確率で網膜はく離も治せるようになりましたが、長く剥離したままにしておくと、網膜の神経組織が傷んでしまうため、剥離が治っても視力の回復が十分でないこともあります。眼科手術のなかでも高度な技術が必要とされる硝子体手術は、すべての医療機関で行えるというわけではありません。どの病気にもいえることですが、早い段階で網膜症を発見できれば、治療もそれだけ簡単に済みますので、早期発見・早期治療が糖尿病網膜症では何よりも大切です。

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